青龍 天に昇る

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 平成28年11月29日、錬心舘総本山宗家 保 巖 十段範士は、こよなく愛した総本山にて、ご家族の見守る中静かに69年の生涯に幕をおろしました。
 平成12年、第二代宗家を襲名。以来16年間、少林寺流空手道一門の総帥として、錬心舘空手道の格式高い精神性を原点に青少年に夢と希望を与える21世紀の武道家として門内外の敬愛を広く集めてこられました。
 空手道の近代化と国際化に努め、錬心舘初の少林寺流国際親善空手道選手権大会を開催。第三回国際大会は、開祖(故)保 勇 先生の武術開眼の地、台湾で開催されました。
 空手道の普及活動はもちろん、インドの恵まれない子供たちの教育支援を始め、国際交流や福祉活動も積極的に展開。貧しい国々の実情を訴えるべく、チャリティ活動や講演活動などを精力的に行い支援の和を広げました。また、東日本大震災での救援活動など様々な社会貢献活動に常に先頭に立ち尽力されてこられました。

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 いついかなる時も、どなたに対しても博愛の精神を貫き、空手道を通じての人間形成や世界中の青少年の健全育成のために迷うことなく全身全霊を捧げる生涯でした。
 突然の訃報に世界中を衝撃が走り、12月3日にしめやかに執り行われた葬儀には、国内はもとより海外からも門下生が駆け付け、宗家の遺徳を偲ぶ延べ2000名を超える様々な方々が参列。総本山は深い悲しみに包まれました。

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image122004 訃報が知らされたその日から、総本山には連日弔問客が訪れていた。仏前で手を合わせながら、多くの人々が口にしていた言葉は「ありがとうございました」という感謝の言葉。時に厳しく、とても優しく、我々を教え導いてくださった偉大な師。その永の別れに多くは涙したり、目頭を押さえていた。
 葬儀会場は武学舎・白龍堂前広場・総本山駐車場の三カ所に分けられ、武学舎での葬儀の様子は、各会場でもモニター越しに視聴することができた。また、全世界へ向けてインターネットを介した生中継も行われ、海外の門下生もその地より哀悼の意をもって師との別れを偲んだ。
 葬儀には門弟をはじめ各界のトップリーダーが数多く弔問。内閣総理大臣 安倍晋三 首相からの弔電、三反園訓 鹿児島県知事をはじめとした5名の方からの弔辞、そして海外を含む多くの門下生からの手紙が宗家の御霊に捧げられた。

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この日は雲一つない澄み渡る青空。強くて優しかった我らが宗家の御霊は、龍となり青い空を駆け昇っていった。これからは天空より我々の在り方を、錬心舘の未来を、厳しい眼光と慈愛の心で見守っていくことであろう。

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