| 静岡県立大学 弓道部 「平成16年度夏季合宿 報告」 静岡県立大学弓道部 主将 3年 佐々木敬祐 私は、とても弓を引くのが下手だと自覚しています。その分、人より多くのことをこなさないと、また 課題をゆっくり丁寧に噛み砕いていかないと、他の人と同じ目標には辿りつけないと思っています。今回の合宿においてもそのことを再確認し、謙虚に弓を練習する姿勢の重要性を痛感しました。 個人的には、合宿中に課題としていた保ちを増やすことでしたが、射の上達はイメージしていたほど向上できず、深く反省するところが殆どでした。しかし、合宿中常に、部員達がいつも以上に頑張っていたことにとても感化されました。彼らからは、もっとうまくなりたいという気持ちがにじみ出ていました。私もこのままではいけない、帰ってから更なる鍛錬に励もうと思えたことが最大の収穫です。 また、合宿中での池上先生からのお話には、考えさせられました。普段の先生のお話にはない、「恋愛」というテーマは、我々にとって新鮮であると同時に、昔から今にかけて失われつつあるものというのは何であって、それは本当になくなってしまってよいのだろうかという考えを発起させてくれました。 私たちは、ただ弓を引くだけではいけない、日常においてそれが生かせなければ"やる意味"も半減してしまいます。これからも、上を目指す前向きな射が出来るよう、日々自分と向き合っていきたいと思います。 副主将 3年 折笠綾子 私にとって三回目となる今回の合宿は、自分たちが中心となって進めていかなければならず、準備の段階から重い責任を感じるものでした。 合宿の最中も、把握しておかなければならない事が多く運営を気にするので精いっぱいになっていました。多くのミスをしてしまいましたが、そんな中で嬉しかったことは後輩たちがいつも前向きに頑張っていたこと、同輩たちがとても頼れる存在だったこと、先輩方や先生・門人さん方にとても気を使っていただいたことでした。 合宿は私の知らないところでもみんなの努力によって支えられていたのです。この合宿で実感したことは、責任がある立場だからといって一人や二人の力でこのような合宿が成り立つはずがなく、みんながそれぞれの役割を果たしていけば良いわけで、準備からの長い間、あんなに重荷を感じる必要はなかったのだなということでした。 大変な行事を終え今はほっとしていますが、社会に出てからもこのようなことはたくさんあるのですから、私にとってはとてもためになる四日間でした。 来年は、今の二年生が中心です。私は引退した身として、後輩を応援しながら参加したいなと思っています。 1年 越前谷容子 合宿――それはなんと素晴らしい響きだろうか。普段は週3日で2時間ほどの練習しか出来ないのに合宿では一日中弓に触れることが出来る。気合の入れ所である。しかも場所は伊豆。きっときれいな海のある快適な場所なのだろうなぁと期待が募る。しかし海はなかった。 合宿初日、雨が降ったりやんだりの中、緊迫した空気に包まれ礼射は始まった。初めてみる私は自然と見入った。午後からの練習は射掛けと立で、その中で私たちの班の目標が決まった。「引ききること、離れをきれいにすること」 私は一つ一つ先輩方の教えを意識して練習した。 そして3日目。それまで矢が安土に届かなかったのに、この日の40射会ではたくさんの矢が安土まで届いた。そして一中した。それは奇跡・・・いいえ、それも一重に私の実力。練習の成果が出たに違いない。 この練習を終えて、「やればできる」ということがわかった。 私にとっての県大の弓道部、そこは楽しい場所である。初めて弓道場に行ったとき、そこには弓道部のイメージとはかけ離れた、はっきり言っておもしろい先輩方がいた。しかし、弓を引いている先輩方は真剣そのもの。私はそんな先輩方に強い憧れを抱いた。 これから私は、まずは確実に矢が安土に届くようになりたい。そして、きれいな射を目指したい。できれば的貼りしたあとのごみを燃やすとき、焼き芋をしてみたい。 1年 中川寛基 夏合宿をふり返って、私が第一に感じているのは、楽しかったということです。 とてもたくさんのことを知ることができたし、またとてもたくさんのためになることを経験できました。矢渡しでは、先輩方の非常に格好の良いすばらしい姿を見ることができました。また練習時には広い道場を最大限に活用して、巻き藁ばかりでなく的前にもたくさん立たせてもらえました。やはり、素引きよりは巻き藁、巻き藁よりは的前の方が学ぶことが増えて大変でしたが、毎回先輩方にご指導していただき、どうにかこうにかやっていくことができました。 練習後に先生からお話を頂きました。先人達は目上の人に対してとても言葉遣いが丁寧だった、そういうところなどから礼儀や作法が鍛えられるのだ、などといったお話をして下さいました。私は先生のお話を頷きながら聞いていたのを覚えています。 最後に、私が気になったこととして、弓がうまい人に共通することは、誰の目から見ても何かに付けて、例えば見た目の美しさばかりでなく、礼儀や作法がしっかりしていたり、細かい気遣いが行き届いているなど、とても"格好いい"ということです。自分も早くその様な格好良く見られる人になりたいと思います。ただ、そういった日が一体いつやってくるのだろうかと考えると、実に不安です。いや、むしろ一生かけて作り上げるものなのかもしれません。 |