陣容新たに一一錬心舘新体制発足す

陣容新たに一一錬心舘新体制発足す

  第三代宗家に保勇三師
  全日本少林寺流空手道連盟 待望の法人化

 昨年11月29日、保巌二代目宗家が逝去された。拳聖と謳われた開祖・保勇師の後継者として、少林寺流空手道の国際化と正流七法の型の正確な伝承に貢献された尊い生涯であった。たとえ二代宗家のご逝去という悲しみの中にあっても、流派の組織・機構に一刻の停滞も空白も生じさせてはならない。この思いの下に、流統の灯を絶やさぬよう直ちに通夜の席上で緊急師範会議が招集され、満場の総意をもって、開祖の三男・保勇三師範を少林寺流錬心舘第三代の宗家に推戴することが決定された。

 新宗家に就任する保勇三師範は60歳。今年還暦を迎える年男である。開祖保勇師の三男として創流まもない昭和32年、鹿児島市に生まれ、錬心舘の発展とともに成長された。開祖、そして二代目宗家の下で直流の習得に励み、中央道場や西陵支部等を拠点に指導実績を積み重ね、多くの優秀選手を輩出、総本山のお膝元鹿児島県連盟の要として活躍してきた。全国大会で高田秋穂師範と組み、長年演じてきた「少林金剛杖術」は、役行者(えんのぎょうじゃ)の山伏修法を武術化したもので、火花散るその迫真の演武は、大会の華として各界から高く評価された。晩年の開祖とよく似た、悠揚迫らぬ風格の持ち主で、温和にして重厚なその人となりは、一門の新たな総帥として今後衆望を高めていくことであろう。長男の勇太郎氏は型の名手として知られ、優勝経験豊富な現役の強豪。錬心舘の誇る父子鷹である。

 二代宗家の逝去に伴い、もう一点、幹部師範の間で綿密な協議の末に決定されたのが、多年の宿願だった全日本少林寺流空手道連盟の法人化。同日の緊急師範会議で、一般社団法人として設立手続きを進めていくことが報告され、満場一致で了承された(2月初旬に登記認証の予定)。新会長には二代宗家の遺命により、広島地区本部長・正木英雄八段が就任する。

 これにより、総本山宗家を支え、全国の師範・会員の思いを体現する新体制が発足することになる。新連盟が、正木会長の下に一致団結して、前例にとらわれぬ思い切った改革を実行し、今後錬心舘発展のための建設的な施策や諸事業を強力に推進していくことを期待しよう。

 なお、来たる2月19日、総本山にて全国師範出席の下に宗家推戴式と連盟の発会式が執り行われ、その後鹿児島市の城山観光ホテル(ロイヤルガーデン)に会場を移して、保勇三三代宗家の正式な襲名披露が開催される予定となっている。

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